飲食店アルバイトの仕事内容は?給与相場や勤務時間、求められる能力を紹介

飲食店アルバイトの仕事内容は?給与相場や勤務時間、求められる能力を紹介

居酒屋のアルバイトは、業務を通して交友関係を広げられたり深夜勤務で収入が増えたりなどメリットがあります。

一方で、「仕事が大変そう……」と不安に感じる方もいるはずです。今回は、飲食店アルバイトの仕事内容や必要な能力を解説します。

飲食店アルバイトの仕事内容

飲食店アルバイトといっても、持ち場によって仕事内容が大きく変わります。それぞれの仕事内容を確認して、自分に適した持ち場を確認しましょう。

ホールスタッフ

ホールの仕事内容は、以下の5つに分かれます。

  • お客様の案内
  • 注文を受ける
  • 料理を各席を運ぶ
  • テーブルの片付け
  • レジ対応・会計

お客様の案内

来店したお客様を空いている席に案内します。お客様を案内する際に重要なのは、店内の空席を把握しておくことです。また店内で気持ちよく過ごしてもらうために、ほかのお客様との距離を空けて案内するなどの配慮も必要になります。

注文を受けるまでは、ほかのお客様に料理を運んだりテーブルの片付けたりなど別の業務をおこないます。

注文を受ける

お客様から注文を受け、キッチンスタッフにその注文を伝えます。各席に呼び出しベルが設置されている場合もありますが、なかにはお客様から「すみません!」と声をかけられる場合があります。

ホールスタッフは、お客様に合わせて柔軟に対応することが必要です。注文は、端末入力や直接注文を受けて紙に記載するなどさまざまな方法があります。

料理を各席を運ぶ

お客様からの注文を受けてキッチンに伝えたら、料理ができるまで待ちます。料理を作り終えたら、各席のお客様に運ぶことが必要です。お客様の注文数が多い場合は、一度に多くの料理を運ばなければいけません。

とくに忙しい時間帯は、お客様を待たせないように効率よく料理を運ぶことが必要です。丁寧かつ効率的に料理を運べるように、先輩に教えてもらうなど工夫することが求められます。

テーブルの片付け

お客様が退転したあとは、テーブルの片付けをおこないます。食器類を厨房に下げ、テーブルの上を濡れ布巾で拭きます。

また、メニュー表や椅子も定位置に戻し、テーブルの上にある調味料やナプキンも補充するのもホールスタッフの業務です。次に案内するお客様が不快に感じないように、テーブルや床に汚れが付いていないか細かく確認しましょう。

レジ対応・会計

お客様が退店するときは伝票を預かり、注文内容に間違いがないか確認しながら会計をおこないます。会計時はお金を取り扱うため、慎重かつ丁寧なやり取りを心がけることが大切です。

また、近年はクレジットカード払いや電子マネーによる支払いが増えています。それぞれの支払い方法に対応できるように、正しいやり方を理解しておくことが重要です。

キッチンスタッフ

厨房で調理をするのが主な業務です。大手チェーンではマニュアルが用意されており、食材を焼いたり揚げたりなど簡単な調理がほとんどで、手の込んだ調理は求められません。

またはじめのうちは洗い場の洗い物を担当し、少しずつ調理を任せられます。ランチやディナーの時間は注文数が増えるため、円滑に業務をこなしていくことが必要です。

デリバリースタッフ

注文を受けた料理が完成したら、お客様がいる場所まで届けるのが主な業務です。料理の届け方は飲食店によって異なりますが、マップアプリをインストールしたスマホが個々に渡されるため、アプリを利用すれば道に迷うことは少ないようです。

ネット注文の場合は事前に支払いも済んでいるため、お金のやり取りが不要の場合も増えています。

飲食店アルバイトの給与相場

飲食店アルバイトの給与相場は、850〜1,300円程度です。ただし、店舗のある地域や求められるスキルによって給与金額に差が出ることがあります。

たとえば、都心部にある店舗や客単価の高い飲食店は時給が高く設定されていることが多いです。また22時から翌朝5時までの時間帯は深夜手当がつくため、通常時間より稼ぎやすいといわれています。

飲食店アルバイトの勤務時間

ホールスタッフは、17〜24時のうち3時間以上働く人が多いようです。キッチンスタッフは仕込みや調理器具の洗いなど事前準備が必要なので、開店前から勤務する人もいます。

24時間営業する店舗の場合は、自分の好きな時間に働けることも少なくありません。ただし、日勤と夜勤で担当をきっちり分けている店舗もあるので事前に確認しましょう。

飲食店アルバイトに必要な能力

飲食店アルバイトに必要な能力には、次のようなものが挙げられます。

  • 気配りができる
  • 能動的に動ける
  • 協調性がある
  • 正確性がある
  • ルールを守れる
  • 英語を話せる

気配りができる

ホールスタッフはお客様と接する業務なので、気配りが必要になります。たとえば、空いた食器を下げたりお水のおかわりを入れたりなど、店全体を見渡して常にテーブルの様子を伺うことが大切です。

結果的にお客様の満足度につながるので、来店を促せるなど好循環が生まれます。視野が広く気配りできる人は、ホールスタッフに向いています。

能動的に動ける

ホールスタッフやキッチンスタッフは、能動的に働ける能力が必要です。多くの飲食店では、業務のマニュアルが用意されています。しかし、現場ではあマニュアル通りに行かないことも多く、お客様を待たせないように柔軟に対応することが重要です。

仕事の優先順位を自ら考え、効率よく店舗内を回せるように動かなければいけません。結果的に、お客様も居心地の良さを感じてくれるはずです。

協調性がある

ランチやディナーなどお客様が多く来店する時間は、ホールスタッフやキッチンスタッフも忙しくなります。注文を受けたりテーブルの片付けなど店内の業務をうまく回すには、仲間と助け合いながら働く協調性が必要です。

一人で多くの業務を抱えすぎると来店客の待ち時間が長くなったり、注文時のミスが増えたりなど問題が発生します。ミスなく効率よく仕事を進めるには仲間の協力が欠かせません。

正確性がある

ファストフード店などのホールスタッフは、提供するスピードも重要なので正確性が求められます。たとえば、「〇〇抜き」「〇〇追加」などの希望を漏れなくキッチンに伝えることが必要です。

テイクアウトの際は商品の入れ忘れがないように確認するなど、正確な作業が重要になります。お客様の店舗に対する信頼にもつながるので、正確かつスピード感のある対応により来店を促せるでしょう。

ルールを守れる

飲食店では、言葉遣いやマナーを守って対応することが必要です。熱心な対応でも、言葉遣いに誤りがあると不快に感じるお客様もいます。とくにホールスタッフはお客様と接する機会が多いので、基本的なマナーや言葉遣いを理解することが重要です。

ファストフード店では、業務のマニュアルが用意されています。決められた手順で業務を進められる人は、ファストフード店に向いています。

英語を話せる

近年は、観光で日本を訪れる外国人が増えています。お客様が言葉の壁を感じないように、基礎的な英語を身につけるとプラスに働くことが多いです。

英語のメニューで対応する店舗もありますが、それでも不十分な場合もあります。完璧に英語を話せなくても、飲食店で使える基本フレーズを覚えておくだけで対応できることも多いでしょう。

まとめ

飲食店の業務内容は、お客様のご案内やテーブルの片付け、レジ対応など幅広いです。ホールスタッフのほかにも、キッチンスタッフやデリバリースタッフなどの仕事があります。一見簡単に見えますが、お客様と接したり業務を円滑に回したりするには協調性や正確性、能動的に動けるなどの能力が必要です。